シニア世代の方ならご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
ここ数年ロコモティブシンドロームって言葉をよく耳にします。
ただ、よく聞くけどどういう状態なんだろうと思われる方もいらしゃるかと思います。
今日はロコモティブシンドロームについてご説明したいと思います。
筋肉や関節などが衰えてしまい、歩く能力が低下した状態をロコモティブシンドローム
(ロコモ)と言います。
骨折や関節の病気、神経の障害などにより体の能力が低下すると、介護が必要になる可能性が高くなってきます。
介護保険を使うきっかけになった出来事として、上記のような体の能力低下の方の割合は、約4分の1になります。
ロコモを防ぐためには運動が必要
ロコモを防ぐためには、骨や関節の機能を低下させないことが重要です。骨や関節の機能を維持するためには、運動習慣がある状態が望ましいです。
国民栄養調査では、運動習慣がある人を「週2回以上、1回30分以上、1年以上、運動をしている者」と定義しています。これらの条件に当てはまる人は、3割にも満たないとされています。
ロコモのチェック方法は?
自分がロコモかどうか、チェックする方法があります。
2つのチェック方法がありますので、実際に行ってみましょう。
立ち上がりテスト
40cmの椅子から立ち上がれるかどうかのテストです。
① 両足で40cmの椅子から立ち上がる。
② ①ができたら片足で40cmの椅子から立ち上がる
③ 反対側の足も同様に片足で立ち上がる
片足で立てない場合は、ロコモの可能性が考えられます。
※測定をする際は膝に負担が大きく掛かりますので無理をしないようにお気をつけ下さい!
2ステップテスト
大股2歩分の歩幅がどれほどの長さになるのかをテストします。
① つま先を揃えた立ち姿勢から、大股で2歩進んでつま先を揃えます。
② 進んだ距離(cm)を計測し、身長(cm)で割り、2ステップ値を出します。
③ 2ステップ値が1.3未満だとロコモの可能性があります。
ロコモを予防するために
ロコモを予防するためには、骨や関節の機能を正常に保つことが必要です。
骨や関節の機能を正常に保つためには、運動習慣が大事になってきます。関節や筋肉に痛みがあったり、手足に痺れがあったりすると、運動に出かけるのがイヤになりがちです。
かかりつけの医師や専門家に早めに相談し、症状が軽いうちに対処することが大切です。
また、食事も健康を維持するためには重要な要素です。太り過ぎも痩せ過ぎも良くありません。上手にカロリーや栄養素をコントロールして、適切な体重を維持していきましょう。
もちろん歯の機能も重要になりますので、ぐらつきがある歯の治療や、入れ歯の状態なども定期的にチェックし、しっかりと噛める状態を維持することも健康につながります。
いつまでも元気なシニアとして若く健康に過ごしていきましょう✨
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