定年後の人生を楽しむために、できれば長生きしたいものです。しかし、ただ長く生きればいいというものではありません。やはり、いつまでも若々しくシニアとし過ごしていたいものです。
寿命とは、体が不自由になってから介護や入院などで生きる期間も含みます。元気で快適に生きるためには、生活に不自由しない体で生きられる期間、つまり要介護状態の高齢者にはならないように健康寿命を伸ばすことが大事です。
●健康寿命を伸ばすためには
健康寿命を伸ばすには、運動・禁煙・食生活が大事とされています。特に、十分な身体活動ができる体を保つためには、適度な運動を毎日行うことが大事です。しかし、一般的には、多くの人であと1000歩ほど運動が足りないとされています。
この運動不足を解消するために、ウォーキングが広く推奨されています。しかし、昨今の夏は非常に暑く、涼しいうちに歩くなら夜明けに起きないといけません。冬も、寒くて血圧が上がりがちなので、無理に外を歩くのはよくありません。
そこで、室内ででき、道具もいらず、効果的な全身運動ができるラジオ体操をおすすめします。
●他の運動と比べたラジオ体操の運動強度
運動の強さは、体が取り込む酸素の量から算出した、運動強度(METs)という単位で見ます。普通の速度の歩行は3.0METs、やや速歩きが4.0METsです。
ラジオ体操の運動強度は、第一体操でMETs4.0、第二体操でMETs4.5です。速歩きと同等か、少し強い運動になります。
METs3.0の歩行を時間と歩数に直すと、10分で約1000歩です。METs4.0の速歩だと、10分で1050〜1200歩ほどになります。朝と夜に、ラジオ体操を第二体操までやると、6分を2回の12分となり、1260〜1440歩より少し上の運動量になります。朝だけラジオ体操をやるとしても、630〜720歩より少し上の運動量なので、1000歩には届かないまでも、かなり運動不足解消になります。
参考までに、自転車やゴルフ、ヨガの運動強度は4.0METs、卓球や水中歩行の運動強度は4.5METsです。どの運動も道具を用意しないとできませんが、ラジオ体操は道具を使わずに手軽にでき、特別な練習もいりません。
●ラジオ体操の優れた点
ラジオ体操は、さまざまな点でウォーキングより優れています。
ウォーキングは、あまり上半身を動かしませんが、ラジオ体操は上半身を含め、全身を動かします。そのため、肩こり解消や腰痛改善にもよいです。体幹や体側を大きく動かすので、内臓の血行がよくなり、体の調子を整える効果も期待できます。
また、毎日ラジオ体操をやっていると、体が柔軟になります。たまに大きく体を動かす必要が出た時、この柔軟性が怪我を予防してくれます。実際に、工事現場や工場などでは怪我防止の体操として朝のラジオ体操を取り入れています。
ラジオ体操は、YouTubeのNHKチャンネルやラジオ体操チャンネルで、いつでも映像が見られます。好きな時に、ラジオ体操の音楽に合わせてラジオ体操をどうぞ。
(かんぽ生命さん提供のラジオ体操動画はこちら↑)
※実年齢に関係なく、シニア、シルバー、高齢者の定義を位置付けてみました。
但し下記のの定義はご意見や時代とともに変わることをあることをご了承下さい。
シニア | 行動範囲が広く交流も盛んで活動的な方のこと。 |
シルバー | 行動や交流の範囲は限られてしまうが自宅から出かけることが多い方 |
高齢者 | 自宅から出ることが少なく一人で活動や交流するには制約の多い方 |
いつまでもシニアとして若く健康に過ごしていきましょう✨
フィットネスクラブ りびねす
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