近年、認知症になってしまう原因が徐々に解明されてきています。認知症になってしまう一番のリスクは加齢と言われており、完全に認知症になることを防ぐことは、まだできません。しかし、認知症になる可能性を下げる効果のあることはわかってきています。軽度の認知症であれば、まだ改善するかもしれません。今回の記事では、認知症の具体的な防止・改善策について解説していきます。

〇認知症に影響を与える因子
アメリカの研究で、認知症に対する危険因子として、運動不足の影響が大きいことが研究で明らかになっています。ここでいう運動とは、週3回程度少し汗ばむ程度の運動をしているかどうかという内容になります。運動習慣がある人は、明らかに認知症になりにくいことが分かっています。

〇なぜ運動が良いのか?
運動をすると、全身の血流が良くなります。すると、
糖尿病や心筋梗塞などの循環器系の疾患の予防もすることができます。認知症は、脳の機能が低下する事により発症します。なので、運動により脳への血流が良い状態を作ることができ、さらに血管が詰まりにくく良い状態を維持する事ができるため、認知症になりにくくなると考える事ができます。

また、運動により脳内の神経伝達物質が多く分泌されるようになったり、神経細胞が活発に働くようになったり、慢性的な炎症が減少したりするなど、さまざまな良い効果が確認されています。脳には、記憶を司る海馬という部位があります。
この部位がどの様に変化していくかを見た研究では、運動をしていないと徐々に海馬が小さくなってしまう事が確認されています。しかし、運動をしている人では、海馬が小さくなってしまうことを避けることができたとされています。
年齢を重ねると、脳の萎縮も生じてしまいますが、運動する事により脳機能の低下を防ぐ事ができます。
〇どのような運動が効果的なのか
汗ばむ程度の運動をするのであれば、どのような運動でも効果は一緒なのかというと、そうではありません。研究では、ランニングマシンの様な単調な運動のみと、他者と関わりながら行う運動を比較した研究があります。研究の結果、認知症に効果的なのは、他者と関わりながらの運動の方が認知症の予防効果があったとされています。
運動以外にも、読書や楽器の演奏、ボードゲームなどのゲームをする、社交ダンスをすることも認知症のリスクを下げる効果があることがわかっています。
運動の中でも特に注目されているのは、ゴルフです。コースの攻略やスコアの記憶、他者との関わりがあるという観点から、認知症の予防効果が高いとされています。また、仲間がいることで、継続的に運動をする習慣が持てるということも、ゴルフの魅力の一つです。
継続的な運動習慣は認知症の予防に効果があると言われています。また他者と関わりながら取り組むとさらに良い効果を得られる研究結果にもなっています。
ここで、他者との関わりが億劫になる原因として【耳の聞こえが悪るさ】があります。

最近、TVや話し声が聞こえにくくなってきたと思われる方は早めに耳鼻科へ行き耳の状態を確認してみてください。
認知症予防のため運動を継続的におこなっていたとしても、耳が原因で人との交流を避けてしまい認知症になってしまうこともあります。
ご自分でできることを少しずつ取り組み始め、いつまでも健康に過ごしていきましょう♬
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著者:合同会社Libiness(りびねす)
りびねすシニアライフ研究部所属
堀川季比咲
介護とフィットネスの垣根をなくしたフィットネスクラブ りびねす創設者
シニア生活コンサルタント
老々世帯・高齢者一人世帯が安心して生活ができるようにアドバイスしたり
セミナーを通じて家族が介護離職しないような方法を一緒に考える活動を
しています。

フィットネスクラブ りびねす
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★【りびねす】は上越市の健康寿命を延ばすための活動をしています。
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